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粉ミルクについて

この新着情報では、松木歯科医院の休診日やその他、みなさんに役に立つと思われる情報を随時掲載していく予定です。

乳児のむし歯予防について以下の質問がありました。

質問
粉ミルクにはミュータンス菌が分解することのできない乳糖が使われています。ということは、粉ミルクを与えて、寝かしつけてもむし歯にはならないのでしょうか?

回答
1. 粉ミルクの成分として含まれている乳糖はむし歯をつくります。 理由としましてミュータンス菌は乳糖を分解して酸を発生させます。この発生した 酸は歯を脱灰させ、むし歯をつくる原因となるからです。
2. ただ乳糖はショ糖(砂糖)よりも酸の発生は少なく(半分程度)、ショ糖を分解したときのように不溶性グルカンをつくらないため水や唾液で溶けにくいべたべたな状態を発生しないことから、砂糖に比べるとむし歯をつくる可能性は低くはなります。
3. 粉ミルクの成分として以前はショ糖(砂糖)が入っていましたが現在は乳糖が 使用されています。わが国では60%の母親が何らかの形で粉ミルクを利用しています。乳歯むし歯がこの20〜30年で減少した理由の一つとしてこの乳糖と関係があるとも言
われています。
  以上より粉ミルクを寝る前に与えるという方法は砂糖を与えるよりはリスクは少ないけれど むし歯をつくる可能性があります。
  尚、東北大学名誉教授、山田正先生の研究では、牛乳も摂取後お口の中のpHが5以下になる事が確認されております。そのため、夜寝る前に飲むと、睡眠中は唾液の分泌が極端に少なくなるため、むし歯を起こす可能性が高くなります。


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