虫歯予防・小児歯科にチカラを入れている、高知県高知市愛宕町の松木歯科医院
美味しい食事は好きですか、楽しい会話は好きですか、心から笑えますか、これまでは当たり前だったことが、歯を失うととても難しいこととなってしまいます。入れ歯ではどうしても本来の歯のようには回復ができなかったことがインプラント治療では取り戻すことができます。
インプラント(Implant)とは、植え付けるという意味。歯科領域でのインプラント治療といえば、一般的には人工歯根治療のことを言います。歯が抜けた時、代わりに自分の歯に近い人工の歯を“植立”することで、より自然に近い、美しい“自分の歯”を取り戻して、食事もおいしくいただくことができます。
少し前まで主流だった「入れ歯」や「ブリッジ」、「差し歯」はどうしても噛む力が劣ってしまいました。でも、インプラントは違います。高齢化社会を迎える現代、またより歯の美しさが追求されるいま、まさに主役ともいえる治療法として、多くの患者さんの注目を集めています。
項目/治療法 |
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審美性 | 優れる | 良くない | 良い |
噛む力 | 優れる | 弱い | 良い |
口内衛生 | 優れる(手入れ要) | 不衛生になりやすい | 不衛生になりやすい |
耐久性 | 優れる(手入れ要) | 合わなくなる事が多い | 両隣の歯に負担 |
健康な歯を削る | なし | なし | 両隣の歯を削る |
違和感 | なし | 有り | 少ない |
顎骨がやせる | なし | やせる | やせる事がある |
手術 | 有り (抜歯程度) | なし | なし |
診療形態 | 自由診療となります | 保険診療 見映えの良いものは、自由診療となります |
保険診療 見映えの良いものは、自由診療となります |
治療期間 | 1-2ヵ月 | 2週間-2ヵ月 | 2-3週間 |
放置
以下の症状が出てきます。●抜けた歯の周囲の歯が動いてしまう。●対合する歯が浮いて弱くなる。●噛む機能が低下する。●発音障害が出る。●審美性(見た目)が悪い。 |
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健康な歯を削る必要がなく、人口歯根がしっかりと固定されます。他の歯に依存せず、他の歯への負担がありません。咬合力が強く、外観も不自然さがありません。天然の歯と変わらない噛み心地があります。治療期間1-2ヵ月。 | |
取り外し可能なので、両隣の健康な歯を削らずに済みます。バネで両隣の歯に止めるため、不安定で噛む力は弱くなり、両隣の歯に負担がかかります。バネが目に付き、見た目は今一つの場合もあり、噛み心地も違和感があることがあります。治療期間2週間~1ヵ月。 | |
ブリッジを支える両隣の健康な歯を削る必要があり、噛み合せの時に両隣の歯に負担がかかります。部分入れ歯に比べると、安定しており、噛む力も回復し、天然の歯に近い噛み心地があります。治療期間2~3週間。 |
松木歯科医院ではインプラント治療を無理に薦めることはありません。ただ、以下の場合はインプラントの方が後々のことを考えると優れていると思われます。
支えになる隣在歯が健康な歯の場合は削って被せるのはやはり胸が痛みます。ましてやそのために神経を取らないといけない場合はなおさらです。
支えとなる歯が片方にないため、ブリッジにすることも出来ず、さりとて一本歯を失ってもそれほど支障はないので入れ歯は入れる気にならないと思います。仮に作ったとしてもまず、使ってくれません。しかし、この状態を放置しておくと、これまでかみ合っていた相手の歯が移動してきます。この場合、後々のことを考えるとインプラントを入れておいた方が良いと思われます。
この場合、入れ歯にするかインプラントにするか悩むところです。放置するのは良くありません。放置しておくとこれまでかみ合っていた歯が動いてくるのはもちろんです。その他に、2本も歯を失うと、これまでその2本分が働いていた仕事を残りの歯で頑張らないといけません。そうすると、無理がかかってしまいます。片側の奥歯が失われた次ぎになくす歯は、反対側の奥歯であることが統計的にも明らかにされています。何らかの歯を入れる必要があるのですが、片側の入れ歯というのは歯のないスペースの割りには入れ歯をが大きくなり、使いづらいからです。さらに部分入れ歯の場合、入れ歯を入れる隣の歯にバネのようなものをかけます。これをかけることにより、入れ歯を固定します。しかし、支えにされた方の歯はたまったものではありません。咬む度に、上下左右前後と揺さぶられ、力を加えられ続けます。刺さった釘でも、長期間、揺さぶられると、抜けてしまうのと同じように、バネをかけられてしまった歯は数年以内にぐらぐらになって抜けてしまうことが多いのです。バネをかけていた歯が抜けてしまうと、その分を入れ歯に継ぎ足して、次の歯にバネをかけ、またバネをかけていた歯が抜けて、ということを繰り返し、総入れ歯に着実に近づいてしまうことになりがちだからです。
もっとも術式がシンプルな1ピース一回法の場合を例にとって治療の流れをご紹介します。
治療に関してのカウンセリングを行います。大切な歯を失ったときの様々の治療法を説明します。各種治療法の欠点、利点を説明します。決して、インプラントを強く勧めたりすることはありません。インプラントに興味のある方には、さらに詳しくインプラントについて説明し、治療の流れや手術のリスク、治療費などをお話しします。
インプラントを埋め込む箇所と口腔内の骨の状態、歯肉の状態、噛み合せの診察を行います。 レントゲン撮影、CT撮影、口腔内写真撮影、歯形や噛み合せの採得等を行い、口腔内全体での治療計画を立て、十分に患者さんと話し合いをします。
治療計画の説明の結果、インプラント処置を希望される場合は、必要な場合、歯周病、カリエス治療、不良な冠の除去等を行い、衛生状態を良好にし、噛み合せを整えるための準備をします。
診断計画に従い、インプラントの歯根になる部分を埋入します。1ピースインプラントの場合、手術時間が短く、麻酔時間を除き、1本10~15分程度です。
患者さんの手術後の状態を確認して、帰宅となります。
翌日、手術部位の確認と消毒を行います。前歯など外観が気になる部位には、ここで仮歯を入れる場合があります。
患者さんの状態に問題がなければ、1ヵ月から2ヵ月程度の早い時期にインプラントが骨と接合します。手術後1週間程度で抜糸し、奥歯の場合植立手術後1か月で仮歯を入れます。歯肉の状態と噛み合せの状態をチェックし、修正し、全体のバランスを整えます。
仮歯でさらに1か月程様子を見てもらい、良好であれば、最終的な装着歯を被せます。
最終的な装着歯を被せても、未だインプラント治療は完成ではありません。 インプラントを長持ちさせるために、メンテナンスを開始します。 歯科医師の指導に従い、患者さん自身で口腔内を清潔に保つこと(プラークコントロール)が大切になります。 また、定期健診(1週間後、1ヵ月後、3ヵ月後、半年後)で噛み合せのチェック、骨の検査、被せた歯の緩み等の検査をします。
最終的な装着歯については5年間の保証があります。ただし、最初の1年間は100%の完全保証ですが、2年目から年ごとに10%の減額保証となります。
インプラントの脱落については全身状態やインプラントと生体との適合性やアレルギーの問題、喫煙などの生活習慣や歯ぎしりなどの咬合の問題も考慮されるため、明確な保証は致しかねます。(医療行為ですので、絶対と言うことはあり得ません)しかしながら、最終的な装着歯が入る前にインプラントが脱落した場合、再度の植立を希望される場合は、一回目まで無償で対応致します。