虫歯予防・小児歯科にチカラを入れている、高知県高知市愛宕町の松木歯科医院
お口の健康状態を維持するためには予防していくことが何より大切だと考えます。歯を失う原因の75%は虫歯と歯周病(歯槽膿漏)です。
グラフ中の「その他」 の中には矯正により歯を抜く場合も含まれていますので、実際は9割以上がむし歯と歯周病(歯槽膿漏)が歯を失う原因になっていると思われます。
二大疾患である「虫歯」も「歯周病」も予防方法が確立している疾患です。
よく言われる歯磨きももちろん大切ですが、もっとも効果のある予防法はフッ素です(フッ素による虫歯予防についての詳細はフッ素の項目をご覧下さい)。通常の生活ではフッ素の利用ができない日本では最低でも3か月に一度は歯科医院でフッ素塗布をうけ、家庭ではフッ素洗口をしてもらうとむし歯の発生は半分以下になります。
歯周病(歯槽膿漏)の予防には歯磨きが一番大切です。しかし、かなり時間をかけて丁寧に歯を磨いているつもりでも、完全に汚れを取るということは不可能です。ましてや深いポケットがある場合はなおさらです。さらに歯石になってしまうと歯ブラシではとれません。歯科医院で通常では磨ききれない汚れや歯石をメインテナンスで取ってもらうことが最高の予防法です。
年をとったら歯は悪くなって当たり前と考えている方もたくさんいらっしゃいます。悲しいことに、日本の現状はその通りです。現在80歳の方の残っている歯の数は平均8.8本(平成17年厚生労働省調査)しかありません。しかし、スウェーデンでは25本、アメリカでは17本とたくさんの歯が残っています。どうしてこんなに差がついてしまったのでしょうか?その理由は治療以上にメインテナンスに力を入れているからです。スウェーデンでは国がメインテナンスを義務づけているくらいで91%の人が自覚症状もないのに、歯科医院を受診しています。アメリカでは地域によって差はあるものの、約80%の人がメインテナンスを受けています。その違いが、80歳の残存歯数の違いとなって表れているのです。
下記のグラフは、定期健診(定期的なお口のクリーニング)を受けている人は、年をとっても多くの歯をこのしていることを示すものです。定期的なお口のクリーニングがむし歯や歯周病の予防に効果が大きいことは、科学的にも証明されています。お口のクリーニングは、お口のリフレッシュと、健康な歯の保持という二つの効果をもっているのです。
松木歯科医院では、患者さんの年齢にあわせて、「お口のクリーニング」として定期的なメインテナンスをさせていただいています。
メインテナンスに通いやすいよう年齢に合わせた3つの予防クラブがあります。
当院では、メインテナンスのため来院する方は、通常の治療の方とは区別して歯科衛生士を担当制とし予約枠も特別に確保し、なるだけお待たせしたりすることの無いように配慮しています(治療も予約制ではありますが、突然痛みを訴えて受診された患者様をお断りすることもできなかったり、歯の形態は一人一人違うため治療が予定通り進まなかったりすることがあります)。